グローバル・サーベイのことをみんなもっと知るべき!

MapFanやカーナビで、ルート検索やナビができるのは、道路ネットワークがあるからだ。この道路情報を調査・収集しているのが、知る人ぞ知る「グローバル・サーベイ社」だ。放射線測定による社会貢献もしていたりと、社会的に重要なことをしているわりに、あまり目立っていない同社を取材した。グローバル・サーベイ(GLC)のことをみんなもっと知るべき!

グローバル・サーベイとは?

グローバル・サーベイ入口

グローバル・サーベイ入口

須藤社長(左)と山根氏(右)

須藤社長(左)と山根氏(右)

インクリメントPのグループ会社「グローバル・サーベイ」は、MapFanやパイオニアのカーナビ用データをはじめとする製品にとって欠かすことのできない企業だ。「サーベイ(survey)」とは調査・測量のことで、日本の道路を隅々までクルマで走行し、データを収集することをメイン事業としている。

収集するのは道路形状のみならず、標高データも扱っている。これにより、立体交差などを区別してナビゲーションすることができる。また、走行中は360度をパノラマ撮影している。撮影した写真をもとに、高速道の入口や分岐など、運転を間違えやすいポイントをイラスト化するのに使っている。

日本全国くまなく走る!走行現調

調査用車両。カメラやGPSなどを搭載している

調査用車両。カメラやGPSなどを搭載している

収集したデータを解析する工程

収集したデータを解析する工程

グローバル・サーベイは、とにかく走る。そこに道があれば走る。道路が開通すればすぐに調査に向かう。走行距離は年に約70万km。江戸時代の測量家、伊能忠敬が測量した総距離が17年間で約4万km(地球の赤道1周)なので、グローバル・サーベイは伊能忠敬の297年分を1年でやっている計算になる。伊能忠敬が現代に生きていたら、グローバル・サーベイにエントリーシートを提出したはずだ。

クルマを走らせて現地調査することを、走行現調と呼ぶ。観光地でもなんてもない田舎、山奥へも向かう。走行現調中はひとりだが、孤独ではない。熊や馬との出会いがある。

調査中にこんなことがありました

馬がいる!(左側)

馬がいる!(左側)

知床横断道路と羅臼山

知床横断道路と羅臼山

グローバル・サーベイの走行現調のプロに話をうかがった。

走行調査をやっていてよかったと感じることは、景色の美しさだという。知床横断道路で羅臼山を見ながら走るのは、気持ちがよいとのこと(上の写真)。また、観光地でもなんでもない田舎道も走るので、思いがけないところで絶景に遭遇すると感動も大きくなるという。

走行調査で気をつけていることは、道路の混雑だ。とくに観光地は土日が混雑するので、観光地の調査は平日に行っている。また、お祭りの期間にあたるとホテルがどこも満室になるので、外すようにしている。

走行中の楽しみは、各地方のラジオ番組を聴くこと。方言を強く感じる沖縄や大阪のAM放送が、とくにお気に入り。走行中に出会ったおばあさんに昼食をご馳走になったこともあるそうだ。

日本三大酷道のひとつ国道425号

日本三大酷道のひとつ国道425号

ジェットコースターの道(富良野・美瑛の辺り)

ジェットコースターの道(富良野・美瑛の辺り)

いろんなセンサーを搭載してすごいことに

セーフキャストのサイト

セーフキャストのサイト

ガイガーカウンターを設置した調査車両

ガイガーカウンターを設置した調査車両

日本をくまなく走るという強みを活かし、グローバル・サーベイでは道路以外の情報も収集している。車載カメラによる画像と、地点情報(緯度経度)、そこに様々なセンサーを組合せることで、大きなシナジーを生んでいる。その一例が、「セーフキャスト(Safecast)」だ。

セーフキャストは、MITメディアラボ所長の伊藤穰一氏らがコアメンバーとなっている市民プロジェクトで、福島第一原発事故後に、放射線量を測定して安全を確かめたいという社会要求に応えるかたちでスタートした。地球上の環境データを世界規模で収集することを目標とし、いまも世界の人々が、ガイガーカウンター(放射線量計測器)で計測した放射線データを提供・共有している。

グローバル・サーベイは、セーフキャストにボランティアで参加。走行現調のクルマに、ガイガーカウンターを設置して日本全国を走ることで、計測箇所100万地点を突破した。これは、セーフキャストの中でもダントツの成績だという。


・グローバルサーベイ株式会社による観測、100万地点を突破!! | Safecast

・「もはや計画は不要になった」 MITメディアラボ・伊藤穰一氏が語る、”インターネット後の世界”と”新しい原理”


グローバル・サーベイ is すごい

グローバル・サーベイ近くのバルに寄った

グローバル・サーベイ近くのバルに寄った

関係ないが、生牡蠣を食べた

関係ないが、生牡蠣を食べた

道路好き、測量好きの人向けの記事になってしまったが、以上が、「グローバル・サーベイのことをみんなもっと知るべき!」と題した理由だ。身近なところから、社会的なことまで様々なところで活躍をしている。MapFanやカーナビなど、インクリメントPの製品を使う際に、グローバル・サーベイのことを思い出していただけるとうれしい。

グローバル・サーベイのサイトはこちら → グローバル・サーベイ株式会社

※記事内の情報(営業時間や金額等)は公開当時のものです。実態と異なる場合がありますので、ご注意ください。