登山して出社!これがエクストリーム出社だ!

ネットやラジオで話題になっている「エクストリーム出社」をご存知だろうか。エクストリーム出社とは、早朝から観光、海水浴、登山などのアクティビティをこなしたのち、定刻までに出社をするエクストリームスポーツのことだ。身近なところで旅気分を味わう「へも紀行」。今回は、旅する時間が作れない方に向けて、エクストリーム出社で旅気分を味わう方法をご紹介する。忙しい平日に有休を使わず、スポーツ感覚で旅気分を味わおう!

9月上旬、日本一のエクストリーム出社ニストを決定する
「全国一斉エクストリーム出社大会」が開催されました!
大会の結果はこちらをご覧ください!

→エクストリーム出社 全国一斉開催(Mapfan協賛) 結果発表

エクストリーム出社ってなんだ!

始発で鎌倉観光をしてから出社

始発で鎌倉観光をしてから出社

由比ガ浜で海水浴。朝の海ひとり占め

由比ガ浜で海水浴。朝の海ひとり占め

日本エクストリーム出社協会の定義によると、エクストリーム出社とは「早朝から観光、海水浴、登山などのアクティビティをこなしたのち、定刻までに出社をするエクストリームスポーツ」のことだ。エクストリームスポーツとは「過激な(extreme)」要素を持った、離れワザを売りとするスポーツ。つまりエクストリーム出社は、平たくいえば、過激なことをしてしっかり出社するスポーツということになる。このエクストリーム出社が、忙しい現代人を中心に、レジャーの常識をくつがえす新たな遊びとして静かなブームとなっているのだ。

なぜエクストリーム出社なのか?

会社帰りに登山鉄道で箱根湯本へ

会社帰りに登山鉄道で箱根湯本へ

朝風呂を堪能してグリーン車で出社

朝風呂を堪能してグリーン車で出社

会社にいて、「温泉行きたい」「登山したい」「リフレッシュしたい」と唐突に思う。だけど休めない、休日は家事で手いっぱい、友だちとの約束もあるし……。そう思って、あきらめたことはないだろうか。そこで、エクストリーム出社だ。「温泉行きたい」と思ったら、その日の定時後、温泉へ直行する。平日だから宿が安いし取りやすい。温泉を堪能して眠る。翌朝は風呂に浸かり、温泉地から出社だ。リフレッシュ。するとどうだろう、平日と平日の間に、休日のような時間を生み出すことができてしまうのだ。同僚たちが同じ毎日を送っている間に、あなただけ旅をしたことになる。視点を変えれば、日常はいつでもエキサイティングな非日常になる。これこそエクストリーム出社が求められる理由なのだ。

今回のへも紀行では、エクストリーム出社を実際に行った様子をレポートする。あなたがエクストリーム出社をする際の参考にしていただきたい。

19:00 八王子

やすらぎの湯。温泉入れて仮眠もできて最高

やすらぎの湯。温泉入れて仮眠もできて最高

ニュー八王子シネマで映画を観た

ニュー八王子シネマで映画を観た

エクストリーム出社の舞台は高尾山とした。深夜に高尾山に登り、早朝の美しいご来光を拝んでから出社する。まさにエクストリーム。とはいっても、退社後に休まず登山をするのは危険をともなう。ので、充分に休む必要がある。ということで、まずは高尾に近い八王子のスパ「東京・八王子温泉 やすらぎの湯」へ向かった。温泉や仮眠室などの館内利用料・タオルセット・館内着がすべてついて、平日なら深夜1時まで1,600円(土日祝は2,000円)で利用できる。ゆっくり温泉に浸かり、仮眠室で2時間ほど眠る。エクストリーム出社に最適なスポットだ。
日の出の時刻は5時(2013年8月中旬)なので、終電を利用して1時に高尾山口駅に着くように計画した。終電まで時間があるので、手打ちうどんの店「あらた」でうまいうどんを食べ、「ニュー八王子シネマ」でレイトショー料金で『風立ちぬ』を鑑賞した。ちなみに、『風立ちぬ』を観るのは3回めだ。何回観ても泣く。

1:00 高尾山口に集合

高尾山口に到着

高尾山口に到着

集合写真

集合写真

今回のエクストリーム出社を思い立ってから、じつは同行してくれるメンバーをTwitterで募っていた。一緒にいける人は午前1時に高尾山口駅に集合!というメッセージに、なんと6人もの勇者(男性4、女性2)が。うれしくて目頭が熱くなる。深夜の高尾山口駅周辺の商店はほぼ閉まっているので、少し歩いたところにある「サンクス八王子高尾山口店」に立ち寄る。山の上の自動販売機は若干高いので、ここで飲み物をまとめ買いしておくといい。虫除けスプレーは必須だ。ちなみに駅前には、カップル向けのホテルがあるので、カップルでエクストリーム出社をするなら利用するのも手だ。3時までホテルで寝て山頂を目指すとちょうどよい。ただし、そんなことに付き合ってくれる女性がいたらの話だ。
山のふもとで記念撮影をする。深夜なので静かに歩く。街灯があるので懐中電灯は必要ない。このまま山頂までライトなしで行けるのではないかと思う。

登り始めてびっくり、まっくら

ヘッドライトで足元を照らす。そこしか見えない

ヘッドライトで足元を照らす。そこしか見えない

暗闇に突然浮かび上がる看板

暗闇に突然浮かび上がる看板

登山ルートは、もっとも楽で安全な1号路を選んだ。エクストリーム出社の心得として、無理をするのはご法度。ケガでもして出社ができなかったら元も子もない。遅刻の言い訳だってできない。「なぜ遅刻したのかね?」「山に登ってて……」「え?昨日も会社にいたのに、一体いつ山へ?」「昨晩から今朝にかけてです」狂ってる……と思われるだろう。 それはさておき、おどろいたのは山の暗さだ。登りはじめた途端、街灯がなくなり暗闇に包まれた。ぼくらの他に誰もいない。道は舗装されていて歩きやすいが懐中電灯は必須だ。照明がないことを事前に調べていたので、それぞれ懐中電灯やヘッドライトを持参していた。それを装着する。エクストリーム出社では、事前の下調べが欠かせない。地図やルートや乗り換え案内を駆使して、計画を立てておくのだ。

ねっとりとした森林の匂いのなか、ひたすら歩く

これでも出社中だ

これでも出社中だ

肝試しもできる

肝試しもできる

一時間ほど歩く。山の中とはいえ、全身から熱が放散され汗だくになる。出社前にびしょびしょになるので替えのシャツを忘れないようにしよう。舗装された急な斜面を話しながら歩いていたが、全員だんだん口数が少なくなり、しまいには喘ぎ声がもれるだけになった。登山中に何度か、ベンチのある小さな休憩所が光のなかに現れたので、休憩を挟む。とても疲れるが、深夜の森林の空気はさすがにうまい。都会の空気をすべて吐き出して、山の空気で満たされていく感覚は心地よい。
長く続いていた急な坂道が一段落つくと、みんな余裕が出てきて、記念撮影をしたり、顔に下からライトをあててホラー、という小学生のようなテンションになってきて遊んだ。翌朝の出社のことも忘れて。

かなり暑い。休み休み登る

これがエクストリーム出社だ!

これがエクストリーム出社だ!

夜景が美しい。冬だと空気がより澄んでいるはず

夜景が美しい。冬だと空気がより澄んでいるはず

歩きはじめて一時間ほどだろうか、街灯もあり自販機もあるポイントに着く。山の中で初めて人に出会う。その人は柄が3メートルほどある虫取りあみを持って、街灯に集まってくる蛾を採っていた。虫採りの様子を見せてもらった。捕まえた蛾は蝶ネクタイくらいの大きさでクリーム色をしていた。注射をして三角にたたんだパラフィン紙に丁寧にしまう。山に虫を採りに来る人は他にもいるらしい。少し歩くと、数人の虫を取りに来た人に出会う。ぼくらは集団だから闇の中を歩いてこれたけど、ひとりでここまで来るのは自分には無理だと思う。しかし、平日の高尾山の闇の中、いつもなら眠っている時間に、こうして虫を採っている人がいる。胸が熱くなった。そこから眺める夜景は、とても美しかった。

ついに日の出

東の空からすこしずつ明るくなってきた

東の空からすこしずつ明るくなってきた

下山中に見えた日の出。感動した

下山中に見えた日の出。なかなかよく見えない

さらに1時間半ほど登ると山頂だ。午前4時。広場のようなところまで歩く。だれもいないと思って歩いていたら、暗闇に人が浮かび上がってぎょっとする。見渡すと、ぱらぱらと人がいて、レジャーシートを敷いて空を眺めている。この日は折しも流星群が空に現れる日だったのだ。ぼくらも荷物を下ろし、着替えをしたり、横になって空を眺めたりして、日の出を待った。 うっかり忘れかけていたが、これは登山の紀行文ではなく、エクストリーム出社についての記事だった。レジャーシートを敷いて星空を眺めている人たちには、信じられないだろう。ぼくらは日の出を見た後に、下山して出社をキメるのだ。自分でも信じられない。 5時前から空が明るくなってきた。5時。日は出た気配がするが、山頂だと方角的に日の出が見えづらい!が、下山を始めたらすぐに朝日を見ることができた。

下山、膝がわらう。いよいよ出社だ!!

へとへと

へとへと

出社!パンチイン!

出社!パンチイン!

日の出を拝むことができたら、いよいよ出社だ!出社をキメないと、ただのレジャーだ。このレジャーに出社という労働をぶつけることによって発生するケミストリーが、エクストリーム出社の醍醐味といえるのだ。 しかし、下り坂がこんなにつらいとは思わなかった。夜には暗くて何がなんだかわからなかった山道が、明るくなって「ああ、こうなってたのか」と思う。景観は美しいが、延々と下っていると膝に力が入らなくなる。高尾山薬王院でお参りをして、なんとか下山を終え、ふらつく足で高尾山口駅から高尾へ。高尾から立川。みんなと別れて立川から会社のある川崎へ!!南武線は通勤ラッシュが始まってけっこうな混雑。体はつかれているが、山登りでテンションが上がって眠くはない。会社へ到着。8時半、いつもより30分も早く着いた!終了!

まとめ 〜 登山してからの出社、覚悟が必要 〜

夜間学校の修学旅行のよう

夜間学校の修学旅行のよう

エクストリーム出社をすると疲れて仕事にならないのではと心配するひとがいるが、意外と大丈夫なものだ。経験からいうと、山登りや海水浴などの普段しないことをすると元気が出る。さらに、出社前にやるというワクワク感がテンションを上げる。この元気とテンションが高まった状態で出社をすると、出社後数時間はかなり調子よく働くことができる。つい腰が重たくなる調整業務などサッと動ける。たいていのことが山登りに比べたら楽に思えるからだ。
ぼくの体力は平均より下だと思うし、朝も強い方ではない。それでもできるのだ。しかし、やっぱり限度はある。結論からいうと、登山後の出社はおすすめできない!疲れるからだ!!それに汗びっしょりだし、シャツが土とかで汚れているからというのもある。
それでも、エクストリーム出社はやめられない。日常の中に現れる非日常。みんながいつもと同じ毎日を繰り返す平日と平日の間に、レジャーは存在し得るのだ。「休日にやれよ」なんて野暮な話は聞きたくない。産業革命以降に分離した労働とレジャーを融合させて遊んでしまう過激な試み。それがエクストリーム出社なのだ。生きねば!

MapFanが協賛!「全国一斉エクストリーム出社大会」があります!!

9月の初めの月曜日に、
「全国一斉エクストリーム出社大会」
が開催されます!!

開催日: 9/2(月) 早朝〜出社まで

主催は日本エクストリーム出社協会。協賛は弊社と、つぶやきまとめサイト「togetter」のトゥギャッター(株)。週のうちもっともユウウツとされる月曜の朝っぱらから、エクストリーム出社をキメてみませんか?だれでも参加できます。自営業や自由業で、出社する会社がないという方も仕事場をどこかに決めてやってみてください。最優秀・出社ニスト(エクストリーム出社する人)には、なんと賞金5万円が贈られます。


2013.9.11 大会の結果が出ました!
詳しくはこちらをご覧ください。

→MapFan協賛「全国一斉エクストリーム出社大会」結果発表!

※記事内の情報(営業時間や金額等)は公開当時のものです。実態と異なる場合がありますので、ご注意ください。

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