「たっぷりチーズのみっくすピザ(16cm)」
1150円
チーズがたっぷりのったピザは、素朴な味だが一度食べるとヤミツキになってしまう。
最新の情報が集まり、日々新しいモノがつくりだされる街、東京。
しかしながらこの街にも、まるで時が止まったかのように、“昭和”を残す店があります。
時代が変わりゆく中、昔ながらの情緒溢れる建物で、いまなお営んでいる店たち。
そこには、時代とともに少しずつ変化してきたからこそ、残されてきた“昭和の姿”がありました。
ノスタルジーに浸りながら、あの“昭和の時代”を、ちょっと覗いてみませんか?

「たっぷりチーズのみっくすピザ(16cm)」
1150円
チーズがたっぷりのったピザは、素朴な味だが一度食べるとヤミツキになってしまう。
かつての“うたごえ酒場”
新宿三丁目の駅から少し歩いたところ、ツタが絡まりついた山小屋風の建物が一際目立つ。ここが、三島由紀夫などの文化人や芸術家が集ったという『どん底』。
この一風変わった店名は、ロシア作家のゴーリキーの戯曲「どん底」から名付けたものだ。
“うたごえ酒場”は無くなっても、変わらないものがある
「店は舞台で、お客さんは役者なんです」と相川マスターは語る。
ここはかつて、アコーディオンの生演奏に合わせて、見知らぬ者同士が肩を組んで大合唱する「うたごえ酒場」だった。そう、この店を舞台に、客たちは役者として、店中に歌声を響かせていた。
時代は変わり、「うたごえ酒場」なんていうものは無くなってしまった。でも、昔ながらの常連たちは、今でもここへ足を運ぶ。きっと、昔と変わらない何かが、ここにあるからなのだろう。
この店では、常連でなくても、カウンターに座ってバーテンダーと話したり、見知らぬ客の話しに加わったり、客と客とが触れ合う光景がごく自然にみられる。驚くべきことに、店の外でも客同士で、野球やサッカー、テニスのチームまで作っているという。
時代と共に無くなったものもあるが、“お酒を通して、人と人とを結ぶ”というこの店の昔ながらのスタイルは、ずっと変わらないのだ。
役者である客がこの店を盛り上げ、マスターが時々手助けしてくれる。それが、多くの人たちが集う場所となった所以なのだろう。
昭和から残る、人と人とを結ぶ場所
「昭和の時代は、外に出なければ情報を得られなかった。だから、みんながここへ集まって、情報交換し交流を深めていた」とマスターは昔を振り返る。
昭和の時代は、そうして自然に人と人とが支えあって生きていたのだ。でも、情報が氾濫する時代へと移り変わる中、いつしか人間関係も希薄になってきた。それでも、今尚、この店は、昔と変わらない場所を残している。
昭和を生き抜いていない世代にこそ、この店の扉をあけてほしいと思う。扉の向こうには、きっと今の時代に失われた何かを、教えてくれると思うから。