「梅ダッチコーヒー」
683円
水出しコーヒー「ダッチコーヒー」に梅酒を注いで飲むという遊び心のある一品。中に入っている自家製の梅の実は必食。
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- アンヂェラス
最新の情報が集まり、日々新しいモノがつくりだされる街、東京。
しかしながらこの街にも、まるで時が止まったかのように、“昭和”を残す店があります。
時代が変わりゆく中、昔ながらの情緒溢れる建物で、いまなお営んでいる店たち。
そこには、時代とともに少しずつ変化してきたからこそ、残されてきた“昭和の姿”がありました。
ノスタルジーに浸りながら、あの“昭和の時代”を、ちょっと覗いてみませんか?

「梅ダッチコーヒー」
683円
水出しコーヒー「ダッチコーヒー」に梅酒を注いで飲むという遊び心のある一品。中に入っている自家製の梅の実は必食。
文化人が集った喫茶店
浅草の名物喫茶として知られる『アンヂェラス』。
昭和21年創業のこの店には、かつて川端康成や池波正太郎など多くの文化人が訪れた。その当時、ここはまさに文化の発祥地だったのだ。
当時のハイカラぶりは今も残る
『アンヂェラス』の名物は「ダッチコーヒー」。そう、ここがダッチコーヒー発祥の店。
ダッチコーヒーとは、水で淹れるコーヒーのことで、土地の低いオランダでは水をろ過して飲むことから生まれたそう。だから、コーヒーにオランダの「ダッチ」をかけて、「ダッチコーヒー」とハイカラな名前をつけたという。
現在、この店を営むのは澤田オーナー。
20歳くらいの学生の頃から、この喫茶店に何度も足を運んでいたそう。学生時代に20カ国以上も旅行をしたというハイカラぶりは、この店の影響なのだろうか。
海外で、いろんなモノを見て触れてきた澤田オーナーが生み出したのが、「梅ダッチコーヒー」。ダッチコーヒーに、自家製の梅酒を注いで飲むという、浅草ならではの遊び心溢れる一品だ。
この店のあちこちに、当時のハイカラぶりが窺える。
創業当時から使っているという椅子やテーブルは、なんと先代のオリジナルデザイン。よく見てみると、椅子の背もたれの先端がこけしの形をしている。これはこけし職人に頼んだそう。なんとも並外れた発想だ。テーブルはグッドデザイン賞を受賞している。
当時から、とにかくハイカラでアイデアのある店だったのだ。だからこそ、この店には多くの文化人が集い、ここで面白いモノ、いいモノに出会い、新しい文化が発信されたのだろう。
現実的に次世代に伝えること
「創業当時から使っているというテーブルや椅子は、そのまま残してきたわけではない」と澤田オーナーは話す。
昔と違って最近の人は背が高いから、テーブルの下に一枚板を貼って高くしたり、少し手を加えて、今の時代でも使えるように残してきた。
時代が移り変わる中で、ありのままのものを日常に残していくことは非現実的だ。でも残すために、知恵を絞って次世代へ伝えていくこと。
それが、文化の発祥地『アンヂェラス』の伝え方なのだ。